長い日

朝6時半に待ち合わせしていたのに見事に遅刻、先輩を待たせると言う不届きをしてしまった。とびさんごめんなさい…。

とびさんを拾って首都高〜常磐道茨城県ひたちなか市へ。とびさんの実家にお邪魔してお茶とかご馳走になった。建物に使われている木の古さとかが自分のじいちゃんばあちゃんちを思い出してすごく懐かしい感じ。

今日ひたちなかに来た目的は2つ。

ひとつめは農業を営むとびさんのおばさんのとこでほうれん草を分けてもらう為。というのも、地震当日に収穫予定だったほうれん草が地震で収穫できず、2週間経ったら福島原発の影響で出荷自粛となり出荷出来なくなったと。地元の役所で3/31付けの放射能濃度暫定基準値を超えていないほうれん草なのに、買取手がいないし自粛と言う名の出荷禁止のせいで育ちすぎ&次の作物を植える為に廃棄してしまうって事で、もらって周りの人に食べてもらおうって寸法。

とびさんのおばさんの家に着いてお茶をごちそうになり、いざ畑へ。とびさんとの話では収穫済みっぽかったが、まだ全く収穫されていなかった。とびさん腰悪いし、僕がひたすら刈りまくり、とびさんが移動&洗い、とびさんのお母さんとおばさんで洗いと選別みたいな感じで、普通に出荷作業。天気も良いし、土触るの気持ち良いしで、楽しかった。ただ、腰がほんとにやばい位痛くなった。農業に従事してる方にはほんとに頭が下がるし、実際に収穫すると食べ物のありがたさを実感できて良いなーと思う。

収穫が終わった時に、作業着姿のかわいいおばあちゃんが「精魂込めて育てたのに自分で捨てちゃうのは忍びないもんなー」って寂しそうな顔でぼそっと言ってたのがすごく印象的だった。

「作付け面積が大きい人はもっと大変だ」とも言っていて、直接被害受けててもすごく人の事心配してんだよなーって思った。EXORGRINDSTのしゅんちゃんも、SPIKE SHOESのヨネさんも、MAKEのサカイくんも、ノリスくんも、僕の話した被災した人たちはみんな「大丈夫だった?」って心配してくれた。いやいやあなた達に比べたら川崎なんて…と思ったけど、元々優しい人たちなんだけども、被災した人って更に思いやりの心が増えてんのかなーと感じた。

2つ目の目的が、震災を実際に目で見たいなって事。野次馬って言われればその通りなんだけど、ネットやらテレビやらで目にする情報もどれが本当でどれが嘘なのか分からないし、写真で見る事で想像は出来るけど実感は出来ないだろうし、何が起きたのか目で見るってのは自分的に大事かなと。

てことで、収穫が終わって4時位?にお礼を言ってひたちなかを後にして、東海村〜河原子あたりを車で通った。地震でゆがみ、隆起したアスファルトの道を見ると、やっぱすげー揺れたんだなと実感した。河原子では津波の被害を目の当たりにし、崩れた家、破壊された家、流されたアスファルトやタンク、タイヤとか見て言葉にならなかった。写真と実物はやっぱ全く違うなと思った。

庭で薪をくべている人たちもいたりして、地震で大きく変わったであろうそこに生活していた人の事を想像すると、泣けた。そういう人が東北に何万っていると思うと、帰りの車中が重い空気になった。

で、銀座でasmaias塚本さん、やまちゃんの店、青山のレストラン、明大前で200の林さん、akutagawaヒデキ、warpレオナ、ノーチョイ菊池さん、安藤さんにも渡して、とびさんをおろして恵比寿へ。

0時前にhellbentテルくんちにネギとほうれん草をデリバリー。テルくんヒデボーくんコンビが面白すぎた。例によって腹が痛くなるくらい笑って、3時に帰宅。